2017年3月27日月曜日

クッカー沼

今日は平日。有給休暇は今日と明日。新宿駅で転んで山行がおじゃんになったので、特にすることもない。
山行は延期にしただけで、来月にでも行きたい。この際、徹底的に持物やパッキングや軽量化をしてみることにした。

私のアウトドアのスタイルは、軽量化はしても、決して食の楽しみを捨てないこと。
せっかく山に登頂しても山頂の滞在時間が5分(未満)な私は、主に静寂とウマいメシとヨッパライを求めてフィールドに出ていく。
目的が登頂や制覇であれば、徹底的に食料を工夫すると、非常に大きな軽量化・UL化が可能だ。
しかし、何を目的にアウトドアに出かけていくか、によって、その手法は異なってくると思うのだ。
私の場合、キャンプがメインなのかもしれない。たとえそれが限りなく登山のスタイルであっても、だ。

沼というにはほど遠い数量かもしれないが、私がよく使うクッカー類はこんな感じ。


SHERRA CLUB シェラカップ、SnowPeak チタンシングルマグ450ml、SnowPeak パーソナルアルミクッカーセットの小、SnowPeak 焚、EPI バックパッカーズクッカー S。


このうちEPIのクッカーは今回買った(山に行けないストレスのお買い物・・・ではないゾ)
計画している山行の食料バリエーションの中に、「ラーメン」を入れたかったから、だ。


これらのクッカーのうち、スノピのマグ450はカップヌードルのリフィルなら食べられる。


ぎりぎりだ。実にぎりぎり過ぎて、ちょっとひと工夫しないといけないが。

しかし、通常のラーメンやうどんなどは、乾麺だと中身およそ200ml、湯500mlほどが必要で、計700mlくらいの器が必要になる。
マグ450じゃ無理、シェラカップも330mlなので無理。
可能なのはパーソナルアルミクッカーと焚。

特に、パーソナルアルミクッカーは、この中で最も使い勝手がいい。


本体780mlで縦長ではない通常の鍋型のため、ラーメンでも鍋でもなんでも食べやすい。


フタ350ml、フライパンにも使えるし、シェラカップとほぼ同じ容量はご飯1合にもぴったりだし、皿としても申し分ない。


アルミのため炊飯等もチタンと違って均等に熱がまわり、おいしく炊ける。ステンレスのシェラカップのように焦げ付きも無い。
しかしこのセット、合わせて206g。ちと重いのと、容量がやや大きすぎる感がある。
パッキングも鍋型のため若干やりづらい。

やはりバックパックで使いやすいのは縦型の焚。


これもアルミのため、炊飯は問題無い。しかも本体の内側はスミフロン加工なので、こびりつき等も皆無といっていい。
縦型なので、これでご飯を食べると、子供用の箸だと米まで届かない。


以前はよくパッキングのために子供用箸を使っていたが、コレには使えなかった。
が、もちろん大人用箸なら問題ないので、スノピの和武器LでOK。
本体は830mlあるので、ラーメンも大丈夫。

ご飯の場合は、本体で炊いて、ミニカップにどさっと盛ってしまえば食べやすい。
ミニカップは330ml。シェラカップと同じ容量なので、1合でも大丈夫だ。


ちょっと微妙なのは、本体に付いているフタ。


形状からしてフタ以外に用途がなく、私の大好きな兼用や応用が出来ない。
一度ひっくり返して無理やり目玉焼きを作ったことがあったが、アウトドアでは完全な水平を取ることはほぼ無理で、かなりこぼしてしまった。


まあそこまでしてナニかに使おうとすることがそもそも無理だし、湯沸しや他の料理中に虫が入らないように、など、最近はマグ450のフタとして使う出番が多い。

そしてこの焚は、重量226g。やはりセットで持ち歩くには、UL的にはちと重いのだ。
マグ450用としてフタだけ、とか、ミニカップだけ、とかで持っていくことが多い。

そして定番のシェラカップ。


これを使う理由はただひとつ。最高にテンション上がるのだ。
材質はステンレス、なのだが、上半分と下半分で材質が違う、ということで、上は磁石がくっつくが、下にはつかない。材質が違う二つの素材を使っているのは熱を伝わり難くする工夫で、確かにアツアツの飲み物を飲むときに縁が"あんまり"熱くない、という効果が感じられる。
私のこのシェラカップはSHERRA CLUBのオリジナル。散々調べたが、上下の材質が分からない。


コレについて語りだしたら止まらなくなるが、重量は85g。決して軽くはない。
かなり大き目の開口なので、専用のフタを買った。


Belmont チタンシエラカップリッド。1300円、という価格は決して安くはないが、専用品でこの手の商品はバカみたいに高額なものも多い中では、まあ納得出来る価格だと思う。
これでソーセージやベーコンなどを焼くという野望はまだ果たせていない。

さて、今回EPIのクッカーを買ったのは、ラーメンを食料計画の中に入れること、というのがひとつの理由。


本体の容量は650ml。ぎりぎり袋麺が作れる容量らしい。だが、ぎりぎりでいい。
この大きさなら、カレーでもおでんでも問題ない。

フタは200ml。


シェラカップの代替としてご飯を盛りたいが、ちょっと無理があるかもしれない。これはフィールドテストで確かめてみよう。


そう、今回は「シェラカップを外す」という一大変革を計画している。
もちろん恒久的に戦力外にするつもりは毛頭無いが、今回はそれだけぎりぎりの計画でやってみたい、ということなのだ。

これにマグ450を加える。すると、ご飯、おかず、味噌汁(スープ)、という、一汁一菜の器が出来る。
更に、麺類という選択肢も加えられる。
これがこのクッカー調達の主旨だ。

組み合わせとしては、シェラカップ、マグ450、それにシェラカップにアルミホイルを巻いて形を作り無理矢理皿にしてしまうという強引な方法もある。


ただ、この方法では「ラーメン」がメニューに加えられない。

まあことさらラーメンにこだわりがあるわけじゃないが、今回は"バリエーション"を重視した食料計画をしてみたい、というわけなのだ。

通常は、マグ450でほぼ全てのパッキングが済んでしまう。


ガスストーブがアルコールバーナーに替わっても入る。


もちろん、これらはEPIクッカーにすっぽり入る。


そして、それらをグラナイトギアの3Lのスタッフバッグに入れる。


更に、3Lだとまだ余裕がある。


携帯トイレ、テント内最強アイテムのアルコール除菌ティッシュ、ハクキンカイロ、EPIウインドスクリーン、それに今回は念のため110ガスカートリッジを2個持つ。
おそらく1個で足りると思うが、ちょっと自信が無い。途中で切れたら悲惨なので、念のために。

脇に平たいものを入れる。


そしてハクキンカイロを挟んで110カートリッジが2個入る。


口を閉めてもパツンパツンにはならず、若干余裕がある。


チタンで炊飯が出来るか、とか、ご飯がフタに盛れないんじゃないか、とか、若干課題がありそうだが、それらはフィールドで確かめてみよう。

本体は96.4g。


フタは43.4g。


合わせて140g。


さすがはチタンだ。非常に軽い。

なお、ここまで記載した重量は全てこの電子秤で計っている。
プラのSカンや単4電池2個、輪ゴム、それに米やフリーズドライの味噌汁やスタッフバッグなど、全て計測し実測値を出した。

そういえば焚のミニカップはアルコールバーナーの風防としては最高だった。


EPIクッカーのフタは、若干高さが足りない気がする。


ただし、輻射熱を利用する、という意味なら、それほど役に立たない、という感じはしないが、どうだろうか。
季節が暖かくなったら、これもフィールドテストしてみよう。

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